
Windowsのサインイン時にPINを何度も間違え、「もうパソコンに入れないのでは」と不安になることがあります。
Windows HelloのPINには、繰り返し推測されるのを防ぐための保護があります。入力を続けられなくなった場合は、まず画面の案内を確認し、正しいPINを思い出せないまま何度も試さないようにしましょう。
この記事では、PINの入力が制限されたときの確認方法と、パスワードでのサインインやPINのリセットについて説明します。PINを忘れた場合と、正しいPINを入力しても使えない場合では、対処が異なります。
Windows Hello PINとは?
Windows Hello PINは、そのパソコンでサインインするために設定する番号です。Microsoftアカウントのパスワードとは別のもので、PIN自体はそのデバイスに関連付けられています。
そのため、PINを知っただけで別のパソコンから同じPINを使い、Microsoftアカウントにサインインできるわけではありません。ただし、他人にPINを知られた可能性がある場合は、そのパソコンのPINを変更してください。
PINを何度も間違えたら、どうなる?
Windowsには、PINを繰り返し推測されるのを防ぐ仕組みがあります。誤入力が続くと、画面に追加の確認を求められたり、PINを一時的に使えなくなったりすることがあります。
「何回間違えたらロックされる」「何分待てば解除される」と、一律には案内できません。画面に待ち時間や操作方法が表示されている場合は、その案内に従ってください。正しいPINがわからないときは、推測して入力を続けず、別のサインイン方法やPINのリセットを確認します。
なお、PINの入力制限と、Microsoftアカウント自体のロックは別の問題です。画面に「アカウントがロックされました」と表示されている場合は、表示内容に応じたアカウントの回復手順を確認してください。
PINを間違えると、データは消える?
PINの誤入力や一時的な入力制限だけを理由に、パソコン内のファイルが自動で削除されるわけではありません。まずは初期化をせず、画面に表示された案内と、利用できるサインイン方法を確認しましょう。
PINでサインインできないときの対処法
① 画面の案内を確認し、入力をいったん止める
待機や追加の確認を求める表示があれば、その指示に従います。PINが思い出せない場合は、続けて推測するのではなく、次の方法を確認してください。
② パスワードでサインインできるか確認する
サインイン画面に「サインイン オプション」が表示されている場合は、開いてパスワード入力の選択肢があるか確認します。Microsoftアカウントを使っている方はそのアカウントのパスワードを、ローカルアカウントの方はそのPCに設定したパスワードを入力します。
パスワードの選択肢が必ず表示されるわけではありません。「このデバイス上の Microsoft アカウントの Windows Hello サインインのみを許可します」が有効な場合などは、パスワードでのサインインを選べません。表示されない場合は、次のPINリセットを確認してください。
③ 「PINを忘れた場合」からリセットする
Microsoftアカウントを使用していて、サインイン画面に「PINを忘れた場合」が表示されていれば、それを選び、画面の案内に従って本人確認とPINの再設定を進めます。
この項目が表示されない場合は、Microsoftの案内では、まずパスワードでサインインし、「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」→「PIN(Windows Hello)」から再設定します。ローカルアカウントでは、サインイン画面の「PINを忘れた場合」によるリセットは利用できません。
パスワードの選択肢も「PINを忘れた場合」も表示されないときは、画面の表示を控えて、Microsoftのサインインに関する案内を確認してください。職場・学校のPCなら管理者に相談します。サインインできない状態で、PINの保存領域を手動で削除したり、PCを初期化したりすることは避けましょう。
正しいPINのはずなのに入れないときは?
PINを覚えているのにサインインできない場合は、再入力を繰り返す前に、数字が意図どおり入力されているか確認しましょう。
- テンキーを使っている場合は、NumLockの状態を確認する
- 外付けキーボードを使っている場合は、接続を確認する
- 画面に表示されたエラーメッセージを確認する
PINの再設定を求められている場合は、入力ミスとは別の原因も考えられます。Microsoftは、セキュリティ更新やシステムの変更後に、PINの作成を再び求められることがあると案内しています。入力を続けても解決しないときは、画面の指示に沿って再設定を確認してください。
対処前に確認したいこと
BitLockerの回復画面が表示された場合
PINの再設定手順と、BitLockerの回復キー入力は別のものです。画面にBitLockerの回復キーを求める表示が出ている場合は、表示された回復キーIDを確認し、それに対応する回復キーを探してください。Microsoftアカウントに保存されている場合は、別の端末から確認できます。職場や学校のPCでは、管理者に問い合わせます。
ネットワークに接続できない場合
PINの再設定で本人確認が進まない場合は、サインイン画面のネットワーク接続状態を確認してください。接続後も進められないときは、表示されたエラー内容を控えておきましょう。
職場・学校のPCの場合
職場や学校が管理するPCでは、サインイン方法やPINの再設定手順が組織の設定によって異なります。画面の表示を控え、管理者やIT担当者に相談してください。
今後のために確認しておきたいこと
サインインできるようになったら、「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」を開き、現在使えるサインイン方法を確認しておくと安心です。
パスワードでのサインインを使いたい場合は、サインイン画面にその選択肢が表示される設定かどうかも確認しましょう。また、Microsoftアカウントの本人確認に使う連絡先を、必要なときに利用できる状態にしておくことも大切です。
なお、職場・学校のPCではサインイン設定が管理されていることがあります。設定を変更する前に、管理者の案内を確認してください。
よくある質問
Q. PINを何回間違えると使えなくなりますか?
A. 一律の回数では案内できません。追加の確認や入力制限が表示されたら、画面の指示に従い、PINを推測して入力し続けないようにしてください。
Q. ロックされたらPCの初期化が必要ですか?
A. PINが使えないという理由だけで、すぐに初期化する必要はありません。まず、画面の案内、別のサインイン方法、PINの再設定を確認してください。
Q. PINを忘れた場合、サインイン画面からリセットできますか?
A. Microsoftアカウントを使用し、サインイン画面に「PINを忘れた場合」が表示されていれば、そこから手続きを進められます。ローカルアカウントの場合は、この方法を利用できません。
Q. PINを間違えるとファイルは消えますか?
A. PINを間違えたことだけを理由に、ファイルが自動で削除されるわけではありません。データを残したい場合は、初期化を急がず、利用できるサインイン方法から確認してください。
まとめ:画面の案内を確認してから対処を
PINを繰り返し間違えて入力できなくなったときは、まず画面に表示された案内を確認しましょう。正しいPINがわからないまま入力を続ける必要はありません。
パスワードでサインインできるか、または「PINを忘れた場合」が表示されているかを確認します。利用できる方法はアカウントの種類やPCの設定によって異なります。職場・学校のPCなら、管理者に相談してください。
【参考リンク】WindowsでPINを変更またはリセットする

