私の辛い症状の原因は、橋本病だった話

私は若い頃から毎年、協会けんぽの健康診断をしっかりと受けています。その結果、健康診断で特に問題が指摘されることはありません。一見「健康体」と思われる私が体験したお話です。

私は25歳を過ぎた頃から、肌の乾燥、疲れ、心臓の痛み、動機などの症状が出始めました。ちょうど出産育児も重なったので「そのせいかも?」と思っていましたが、年々辛くなっていくのです。

たまらなくなって、健診では正常でしたが、問診で体の辛さを訴え続けました。そのおかげで再検査を受けられる事になりましたが、結果は「若年性更年期障害の可能性あり」というとてもアバウトなものでした。

そして私はその結果を持って、専門医による若年性更年期障害の検査を受けることになりました。再び専門医のもとで問診、血液検査、エコーなどの検査を受けましたが「更年期障害ではない」と医師は私に告げたのでした。

結局、いくら検査しても原因は不明。しかしその間も体調は良くならず、私は途方に暮れてしまいました。

そんな時、たまたま見たサイトに載っていたPET健診に興味をもち「この辛さ、癌かもしれない」と考え、高額でしたがPET検査を受けることにしました。

>>PET検査とは

PET検査(ポジトロン放射断層撮影)は、がんや心臓病、脳の疾患などの診断に広く使用される医療画像診断技術です。この検査によって、体内の代謝活動を可視化し、異常な活動をしている組織や臓器を特定することが可能ですが、検査費用は高額です。

このPET検査は1回の検査で8万円と高額の検査でしたが、さすがPET健診です。

甲状腺疾患が見つかりました。

ここからは、とんとん拍子に物事は進んでいきました。

私は検査結果を持参の上、東京の甲状腺専門医の診療を受け、不調の原因が橋本病から来ているものだと判明しました。

橋本病とは

橋本病(橋本炎、橋本甲状腺炎)は自己免疫疾患の一種で、体の免疫系が誤って甲状腺を攻撃し、炎症を引き起こす病気です。この結果、甲状腺は徐々に損傷され、その機能が低下します(甲状腺機能低下症)。

橋本病の主な特徴

・症状

初期段階では症状がないことが多いですが、進行すると疲労感、体重増加、寒がり、便秘、乾燥肌、髪の薄毛や抜け毛、記憶力の低下などの症状が現れます。

橋本病は女性に多く見られ、特に中年期の女性に発症することが多いですが、男性や若年層、子どもにも発症することがあります。遺伝的要素も影響しているとされ、家族に自己免疫疾患の既往がある場合は発症リスクが高まります。定期的な検査を受けることで、甲状腺機能の変化に対応し適切な治療を継続することが必要な病気です。


私の数値はすごいものでした。

↓私の検査結果

TSHとは、甲状腺刺激ホルモンで、これが高いと橋本病らしいです。私は正常値の318倍でした。

TgAbとは、甲状腺細胞が産生する自己抗体で、私は正常値の27倍でした。

こうしてやっと、私の不調の原因は橋本病であると診断されました。

その後、治療を受け完全ではないにしても、身体は楽になっています。

まとめ

私のように、原因不明の病気で悩んでいる女性の方は多いと思います。また、いろんな病院に行っても、原因がわからないと「自分がおかしいんだろうか?」と悩んでしまうでしょう。

しかし、病気は自分のせいではありません。

しっかり治療して、楽しく生活ができるための選択をするべきだと思います。

私はその治療のために、長年勤めていた会社を辞めました。引き留められましたが「自分の為」の選択をしました。今はとても幸せです。

辛い思いをしている方も、どうか自分が楽しく過ごせる選択をして下さいね。

そして、これを読んで「甲状腺は身体が辛い病気」だとわかってくださると嬉しいなぁと思っています。

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