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【2026年9月】Windows 11「KB5124008」が配信開始|悪用確認の脆弱性を修正・不具合は?

安心して見守るセキュリティ更新

2026年9月9日、Windows 11向けの更新プログラム「KB5124008」が配信されました。

KB5124008は、Windows 11 バージョン24H2/25H2を対象とした、2026年9月の月例セキュリティ更新プログラムです。

今回の更新では、実際の攻撃で悪用が確認された脆弱性への対応に加え、マウスポインターの設定が正しく反映されない問題や、デスクトップの壁紙が黒くなる問題なども修正されています。

さらに、8月に配信されたプレビュー更新「KB5120998」の内容も含まれており、タスクバーやスタートメニュー、Windows検索などにも複数の変更が加わります。

この記事では、KB5124008の主な変更点や既知の不具合、インストールしても大丈夫なのかを、わかりやすく解説します。

9月18日更新
KB5124008適用後の不具合を受け、Microsoftは緊急更新プログラム「KB5129195」を配信しています。Windows 11 25H2で不具合が心配な方は、以下の記事もご確認ください。
→「Windows 11『KB5129195』が緊急配信」

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KB5124008とは?

KB5124008は、2026年9月8日(現地時間)に公開されたWindows 11の累積更新プログラムです。日本では9月9日から順次配信されています。

対象となるWindows 11のバージョンと、インストール後のOSビルドは次のとおりです。

Windows 11のバージョンインストール後のOSビルド
Windows 11 25H226200.9445
Windows 11 24H226100.9445

KB5124008は、毎月第2火曜日に公開される月例セキュリティ更新、いわゆる「Patch Tuesday」の更新です。

プレビュー更新とは異なり、セキュリティ対策を含む正式な月例更新であるため、基本的にはWindows Updateを通じて自動的にインストールされます。

KB5124008の主な変更点

KB5124008には、セキュリティ対策に加えて、不具合の修正や操作画面の改善が含まれています。

ここからは、一般の利用者にも関係しやすい変更点を見ていきましょう。

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実際の攻撃で悪用された脆弱性を修正

KB5124008では、Windows Updateの仕組みに見つかった脆弱性「CVE-2026-81963」も修正されています。これは、正規のWindows Updateからウイルスが配信されたり、更新することで攻撃されたりするという意味ではありません。

この脆弱性が悪用されると、パソコンへ侵入した攻撃者が一般ユーザーの権限からSYSTEM権限へ昇格し、システム設定の変更などを行う可能性があります。

インターネットから直接攻撃される種類ではなく、攻撃者が事前に対象のパソコンでプログラムを実行できる状態にしておく必要があります。ただしMicrosoftは、修正プログラムの公開前から実際の攻撃で悪用されていたことを確認しています。

深刻度は「重要」、CVSSスコアは7.8です。すでに悪用が確認されているため、KB5124008は長期間保留せず、バックアップなどの準備をしたうえで早めにインストールするのが安心です。

マウスポインターの設定が反映されない問題を修正

これまで、一部の環境でカスタマイズしたマウスポインターの形や色が正しく表示されないことがありました。

KB5124008ではこの問題が修正され、選択したポインターのスタイルや色が正しく反映されるようになります。

Windows 11でマウスポインターを大きくしたり、色を変更したりしている方には関係のある修正です。

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デスクトップの壁紙が黒くなる問題を修正

デスクトップの背景や個人設定が正常に読み込まれず、設定していた壁紙が表示されない、または背景が黒くなる問題も修正されました。

更新後に突然壁紙が黒くなった場合、ディスプレイの故障や画像ファイルの消失ではなく、Windowsの個人設定に関する不具合が原因だった可能性があります。

Secure Boot証明書の更新対象を拡大

今回の更新では、新しいSecure Boot証明書を自動的に受け取れる端末を増やすため、対象機器を判定するデータも改善されています。

Secure Bootは、パソコンの起動時に不正なプログラムが実行されるのを防ぐための仕組みです。

Microsoftによると、まだ新しい証明書を受け取っていないパソコンでも、ただちに起動できなくなるわけではなく、通常のWindows Updateも引き続き利用できます。

証明書の更新は、対応状況を確認しながら段階的に進められる予定です。

タスクバーを上下左右へ移動できる機能を追加

KB5124008には、タスクバーの位置を変更できる機能も含まれています。

設定が反映されたパソコンでは、タスクバーを画面の次の位置に配置できます。

  • 下
  • 上
  • 左
  • 右

設定項目は、次の場所に追加されます。

「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」→「タスクバーの位置」

Windows 10では利用できたものの、Windows 11では長く制限されていた機能です。

ただし、この機能は段階的に提供されます。KB5124008をインストールしても、すぐに設定項目が表示されないことがあります。

タスクバーを小さくできる

タスクバーのアイコンだけでなく、タスクバー自体の高さを小さくする設定も追加されます。

画面の小さいノートパソコンや、作業領域を少しでも広く使いたい場合に便利です。

設定項目が届いている場合は、次の場所から変更できます。

「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」→「タスクバーのサイズ」

スタートメニューの大きさを変更できる

スタートメニューの表示サイズについても、次の選択肢が追加されます。

  • 小
  • 自動
  • 大

これまでスタートメニューが画面を大きく占有して使いにくいと感じていた方は、「小」を選ぶことでコンパクトに表示できます。

また、スタートメニューに表示する「ピン留め済み」「最近」「すべて」などの項目も、個別に調整しやすくなります。

Windows検索からWeb検索候補を外せる

Windows検索に、BingのWeb検索結果やMicrosoft Storeの候補を表示するかどうかを選べる設定も追加されます。

設定が届いている場合は、次の場所から変更できます。

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「検索」

Web検索やMicrosoft Storeの候補をオフにすると、パソコン内のアプリ、設定、ファイルなどを中心に検索できます。

検索結果にニュースやWebページを表示したくない方には、便利な変更です。

エクスプローラーのホーム画面を高速化

エクスプローラーの「ホーム」を開いたときの動作も改善され、以前より速く表示されるようになります。

特に、メモリ容量が少ないパソコンや、エクスプローラーのホーム画面が重く感じられていた環境では、変化を感じられる可能性があります。

おすすめ項目については、タッチ操作で横にスクロールできるようになるなど、操作性も改善されています。

新機能が表示されないのは不具合?

KB5124008をインストールしても、タスクバーの移動やスタートメニューのサイズ変更などが表示されないことがあります。

これは必ずしもインストール失敗ではありません。

Windows 11の新機能には、問題が起きていないかを確認しながら少しずつ対象を広げる「段階的ロールアウト」が採用されています。

そのため、同じバージョンのWindows 11を使っていても、新機能が届く時期には差が出ることがあります。

更新履歴にKB5124008が表示され、OSビルドが更新されていれば、基本的に更新自体は完了しています。

新機能を利用するために、非公式ツールやレジストリ変更で無理に有効化する必要はありません。通常は、そのまま配信を待つのが安全です。

KB5124008の既知の不具合は?

2026年9月17日追記
現在、Googleトレンドでは「Windows 11 25H2 不具合」という検索が増えています。これは25H2そのものの大型不具合というより、KB5124008適用後に一部の環境で確認されたUSBオーディオ、リモートデスクトップ、Hyper-Vの問題が報道された影響と考えられます。Microsoftは修正版として定例外更新プログラム「KB5129195」を配信しています。
👉KB5129195とは?Windows 11 25H2・24H2の不具合を修正する緊急更新

一部のUSBオーディオ機器から音が出ない

KB5124008をインストールしたあと、一部のUSBオーディオ機器が起動しない、または音が出なくなる問題が確認されています。

対象となるのは、主に「USB Audio Class 1.0」に対応した機器です。次のような症状が発生する場合があります。

・デバイスマネージャーに「このデバイスを開始できません(コード10)」と表示される
・USBオーディオ機器から音が出ない
・音量が0のまま変更できない
・サウンド設定が応答しない
・8チャンネルや3Dオーディオなどのマルチチャンネル設定で音が出ない

2026年9月15日に配信されたKB5129195により、8チャンネルや3Dオーディオなどのマルチチャンネルに関する問題は修正されました。ただし、コード10、完全な無音、音量が0のまま変更できない問題などは、現時点でも未解決です。Microsoftは残っている症状の解決に取り組んでいます。

USBオーディオから音が出ない場合の確認方法や、2チャンネルへの変更などの対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
👉KB5124008後にUSBオーディオから音が出ない?コード10・音量0になる不具合と対処法

Linux仮想環境で共有フォルダーを利用できない

KB5124008をインストールしたあと、HCSで管理されるLinux仮想マシンにおいて、Windows側から共有したフォルダーが表示されない、またはアクセスできない場合があります。

仮想マシン自体は通常どおり起動しますが、Plan9という仕組みを利用した共有フォルダーが正常にマウントされないことがあります。

Microsoftによると、影響が確認されているアプリや環境には、次のものが含まれます。

  • Windows Subsystem for Linux(WSL)
  • Claude Cowork
  • HCSで管理されるLinux仮想環境
  • Plan9による共有フォルダーを利用するサンドボックス環境

なお、Plan9によるフォルダー共有を使用していない通常のHyper-V仮想マシンは、この問題の影響を受けません。

この問題は、2026年9月15日に配信された帯域外更新「KB5129195」で修正されました。Windows 11 24H2/25H2を利用している場合は、Windows UpdateからKB5129195がインストールされているか確認できます。

リモートデスクトップサービスが応答しなくなる場合がある

一部の組織環境では、KB5124008のインストール後にリモートデスクトップサービス(RDS)が不安定になる問題も確認されています。

報告されている症状には、次のようなものがあります。

  • RDP接続が数分後に失敗する
  • サインインできない
  • 「リモートデスクトップ構成をお待ちください」の画面で停止する
  • エクスプローラーや管理ツールが応答しなくなる
  • Windows Updateの画面が読み込み中のまま止まる

この問題は、主にリモートデスクトップサービスを運用している企業や組織に関係します。一般家庭で通常どおりWindows 11を使用している場合は、影響を受ける可能性は高くありません。

この問題は、2026年9月15日に配信された帯域外更新「KB5129195」で修正されました。KB5124008の適用後にリモートデスクトップが不安定になった場合は、KB5129195のインストール状況を確認してみましょう。

[参考リンク]Microsoft「Windows 11 バージョン25H2の既知の問題と通知」

ファイル履歴が動かないとのユーザー報告もある

KB5124008をインストールしたあと、ファイル履歴が正常に動作せず、「ドライブを再接続してください」と表示されるとのユーザー報告も出ています。

ただし、ファイル履歴の問題については、現時点ではMicrosoftが正式に確認した既知の不具合ではありません。

ファイル履歴を利用している方は、念のため最新のバックアップ日時を確認しておくと安心です。詳しい症状と対処法は、以下の記事で解説しています。

👉KB5124008後にファイル履歴が動かない?「ドライブを再接続してください」と表示される場合の対処法

KB5124008はインストールしても大丈夫?

KB5124008は、セキュリティ対策を含む正式な月例アップデートです。実際の攻撃で悪用された脆弱性の修正も含まれているため、基本的にはインストールしておきたい更新です。

KB5124008後に確認されたリモートデスクトップとLinux仮想環境の問題は、帯域外更新「KB5129195」で修正されています。USB Audio Class 1.0対応機器についても、8チャンネル・3Dオーディオの問題は修正されました。ただし、コード10や完全な無音などは未解決のため、該当する機器を利用している場合は注意が必要です。

一般的な家庭用パソコンでは、作業中のファイルを保存し、大切なデータのバックアップを済ませたうえで、早めにインストールするのが安心です。セキュリティ修正が含まれているため、長期間にわたって更新を止め続けることはおすすめできません。

インストール前には、念のため次の準備をしておくと安心です。

  • 作業中のファイルを保存する
  • 大切なデータをバックアップする
  • ノートパソコンは電源につなぐ
  • Cドライブの空き容量を確認する
  • 更新中に強制終了しない

KB5124008をインストールする方法

通常は、Windows Updateを通じて自動的にダウンロード、インストールされます。

手動で確認する場合は、次の手順で操作します。

  1. 「スタート」を開きます
  2. 「設定」を選びます
  3. 「Windows Update」を開きます
  4. 「更新プログラムのチェック」を押します
  5. KB5124008が表示されたらインストールします
  6. 案内に従ってパソコンを再起動します

更新には時間がかかる場合があります。時間に余裕のあるときに行いましょう。

Windows Updateで配信されない場合は、Microsoft Update Catalogから手動で入手することもできます。

ただし、通常の個人利用であれば、Windows Updateからインストールする方法が簡単です。

KB5124008がインストールされているか確認する方法

更新履歴は、次の手順で確認できます。

  1. 「設定」を開きます
  2. 「Windows Update」を選びます
  3. 「更新の履歴」を開きます
  4. 「品質更新プログラム」を確認します

一覧に「KB5124008」と表示されていれば、更新はインストールされています。

OSビルドから確認する場合は、キーボードの「Windowsキー+R」を押し、次の文字を入力します。

winver

表示された画面で、OSビルドが次の番号になっているか確認します。

  • Windows 11 25H2:26200.9445
  • Windows 11 24H2:26100.9445

更新後に不具合が起きた場合の対処法

KB5124008のインストール後に不具合が起きても、すぐに更新を削除する必要はありません。

まずは、次の方法を順番に試してみてください。

パソコンをもう一度再起動する

更新直後は、バックグラウンドで処理が続いていることがあります。

一度再起動しただけでは動作が安定しない場合もあるため、作業中のファイルを保存して、もう一度通常の再起動を行います。

Windows Updateを再確認する

更新後の問題を修正する追加アップデートや、ドライバー更新が配信されている場合があります。

「設定」→「Windows Update」から、更新プログラムをもう一度確認します。

周辺機器を取り外す

外付けHDD、USBメモリ、プリンターなどが更新後の起動に影響することがあります。

必要最低限の機器だけを残して再起動し、症状が改善するか確認します。

問題が深刻な場合は更新を削除する

パソコンが正常に使えず、KB5124008をインストールした直後から問題が始まった場合は、更新プログラムをアンインストールする方法があります。

  1. 「設定」を開きます
  2. 「Windows Update」を選びます
  3. 「更新の履歴」を開きます
  4. 「更新プログラムをアンインストールする」を選びます
  5. KB5124008を探します
  6. 「アンインストール」を選びます
  7. パソコンを再起動します

更新を削除すると、今回のセキュリティ修正も一時的に外れます。パソコンが使える状態に戻ったら、Microsoftから修正版や新しい情報が出ていないか確認しましょう。

Windows 11 24H2はサポート終了にも注意

Microsoftは、Windows 11 24H2のHome/Proについて、2026年10月13日に更新プログラムの提供を終了すると案内しています。

サポート終了後は、月例セキュリティ更新や不具合修正を受け取れなくなります。

現在24H2を利用している場合は、今回のKB5124008だけでなく、Windows 11 25H2への更新案内が表示されていないかも確認しておきましょう。

なお、Enterprise/Educationの24H2はサポート期間が異なります。

まとめ

KB5124008は、Windows 11 24H2/25H2向けに公開された、2026年9月の月例セキュリティ更新プログラムです。

今回の主なポイントは次のとおりです。

  • Windows 11 24H2/25H2が対象
  • 実際の攻撃で悪用された脆弱性「CVE-2026-81963」を修正
  • マウスポインターの設定が反映されない問題を修正
  • 壁紙が黒くなる問題を修正
  • Secure Boot証明書の更新対象を拡大
  • タスクバーの移動や小型化などを段階的に提供
  • スタートメニューやWindows検索も改善
  • Linux仮想環境とリモートデスクトップの不具合はKB5129195で修正。USBオーディオはマルチチャンネル問題のみ修正され、コード10や完全な無音などは未解決
  • ファイル履歴が動作しないとのユーザー報告もあるが、こちらはMicrosoft未確認

一般的な家庭用パソコンでは、バックアップなどの準備をしたうえで、早めにインストールしておきたい更新です。

ただし、新機能は段階的に提供されるため、インストール直後にタスクバーの設定などが表示されなくても、更新の失敗とは限りません。

更新後に問題が発生した場合は、慌てて初期化せず、まずは再起動や追加更新の確認から試してみてください。

現在は、KB5124008後の問題に対応した帯域外更新「KB5129195」も配信されています。Windows Updateを開き、最新の更新が適用されているか確認してみましょう。

参考

Microsoft「KB5124008」公式リリースノート

Microsoft「CVE-2026-81963」公式情報

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