きみよや

プリソンスマニユエル　第6話

「でも、あかりさんと話すの、なんか心地いいんだよね。変に気を使わなくていいっていうか…本音を言っても大丈夫な感じがする。」

その言葉に、あかりは少しだけ心が揺れた。

自分の無関心さに壁を作っていたつもりだったが、瞬の言葉がその壁をほんの少し崩したように感じた。

「まあ、今日はたまたまよ。」

とあかりは再び繰り返しながら、少しだけ柔らかな表情を見せた。

気づけば、二人は並んで歩く足取りが軽くなっていた。

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